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うつ病の見分け方

うつ病と誤認されやすい病気 ①甲状腺機能障害

2016/07/05





甲状腺という臓器はのどぼとけの下にあって、甲状腺ホルモンを分泌しています。

甲状腺ホルモンは、全身の細胞に作用して細胞の身体の新陳代謝を上昇させたり、自律神経に整えたりと、大切な働きをしています。
甲状腺ホルモンの調節は、様々なホルモンにより行われますが、代表的なものは、下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモンがあります。
この調節がうまくいかず、甲状腺ホルモンが低下する疾患を甲状腺機能低下症といいます。

甲状腺ホルモンが減少すると、人体の代謝量が減り、倦怠感、意欲の減少、記憶能力、
思考力の低下、発汗減少、低体温、気分障害、背中の痛み等の症状がでます。
この症状が、うつ病と似ているため、うつ病と誤認される場合があります。
また高齢の場合、痴呆、アルツハイマーと誤認される場合もあります。

甲状腺が不足する原因は、甲状腺自体の問題のため甲状腺ホルモンが分泌ができない場合、
甲状腺刺激ホルモンが低下しているために甲状腺ホルモンを分泌できない場合、
ホルモン分泌量は十分でありながら、受容体の異常によって利用できていないなどです。
また自己抗体が甲状腺を攻撃するために細胞が少しづつ減って慢性的な炎症
が起こり、甲状腺機能低下が起こる橋本病(慢性甲状腺炎)というのもあります。
橋本病の所見としてはびまん性の甲状腺腫大があります。
甲状腺機能低下症は、血液検査で血中の甲状腺ホルモンを測定することで判断できます。
甲状腺に異常がある場合、背中の肩甲骨と背骨の間に痛みがあることがあります。
この部分に痛みがある場合は、甲状腺ホルモンの検査をしてみるといいでしょう。
甲状腺の専門は、内分泌科ですが、検査自体は内科、心療内科、精神科などでも
可能です。血液検査で異常が確認されたら、専門医の受診をお勧めします。
甲状腺機能低下症の治療は、原則として甲状腺ホルモンの投与になります。

なお通常の健康診断や人間ドックでも血液検査をしますが、甲状腺ホルモンの検査は
通常行われていません。定期健診で血液検査で問題がないからといって、甲状腺に異常がないとは言えませんので注意してください。
蛇足ですが、甲状腺機能低下症と逆に甲状腺が過剰に活動する甲状腺亢進症というのもあり、
歌手の絢香さんが患っているパセドウ病は、橋本病と真逆で、自己免疫疾患により、
過剰に甲状腺ホルモンが分泌される病気です。




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